快適なインプラント

山口の私の先輩の元K大学教育学部教授で、後に学長になられたI数好先生から学生時代に数年間このことは習いましたが、今、もっとわかりやすい言葉でと言われれば、肩の荷をおろして気楽になるということでしょうか、心の鎖を解き放すということでしょうか。 人々は社会の中で、しがらみに縛られて生きていることが多く、顎関節症も、その中から生まれてくることがあります。

そのしがらみの一つ一つを直感的に解きほぐし、やさしく見つめなおさせる、人生の機微が理解できる深い人間性がドクターには必要です。 ですから、ドクターという職業は、実社会で20〜30年以上苦労した人に免許を与え、そして患者さんといっしょにこれからも苦労できる人の方が、はっきりいって、よい面が多くあります。
「リーン、リーン」深夜の4時に、けたたましく電話が鳴りました。 病棟からでした。
歯医者さんが心臓のことで夜中に呼び出されることは滅多にありません。 「患者さんの心電図のモニターに異状波形が出ています」心筋梗塞でした。
歯学部も医学はすべて習いますが、病院に勤務して最初に行った勉強会が東京であった当時の最新の心臓病に関するものでした。 再び知識を新たにしたことが意外なところで役に立つとは。
患者さんは、昼間公闘を散歩中に転倒してアゴの骨折をして、入院となった方でした。 「倒れた理由」というのが、実は石につまずいたのではなく、心筋梗塞であったことがこれで判明したわけです。
すぐ心臓の専門の先生と対診し、事なきを得ました。 その後、骨折も治り、無事退院されました。

心臓病と歯の治療については、心筋梗塞の発作が起きて、6カ月を経過すれば普通に通常の歯科治療をしてもよく、どんなに事情があっても3カ月は経過していた方が無難です。 これは何カ月という数字の問題ではなく、心臓の主治医との文書による連絡があった方がよいでしょう。
それだけの慎重さが必要ということです。 世の中に時折あるハイジャック事件。
たまたま乗り合わせた乗客と、心痛する家族はたまったものではありません。 空港では金属探知機で搭乗前に人体も調べることはご存じの通りです。
最新の空港ではプラスチックも検知可能です。 では、交通事故などで起きたアゴの骨折の手術の時に使う骨体固定用の金属は、この金属探知機に反応するでしょうか。
答えはノーです。 普通、骨折の手術をして半年は、この骨をつなぐ金属をアゴに入れておきます。
ところが、半年の聞には夏や冬が来て、飛行機に乗ってリゾートにお出かけの方もおられます。 「空港で引っ掛かりませんでしたか?」「いえ、金属探知機はビーと鳴りませんでした」こういう、生体に使う金属はどんどん進歩し、小さくなってきています。
フランスのS教授やドイツのP教授からは直接、骨折の手術法を習いましたが、彼らが考案した、アゴの骨や顔面骨の骨折に使うシャンピィ・ミニプレートという金属は当時はステンレスを主としていました。 シャンピィ・ミニプレートを日本に最初に紹介したのは、S医科大学のI教授です。
その後、材料がチタンのものも出回るようになりました。 販売会社によっては、長さ3センチの薄いチタンが一本4万円もする物もあります。
今は、生体内で自然に吸収され、あとで金属を取り出す再手術をしなくてもいいような材料の研究開発がK大でされ、同大学のI教授は実際に臨床で使用されています。 心筋梗塞の人は治療を急がせやすい全部の人がそうではないでしょうが、心筋梗塞になりやすい人の性格的特徴は、とにかく必要以上に、早く物事をしようとすることです。
歯科治療においてもそうで、今日全部の歯を治療してくださいとかいう気で来られることもあります。 普通の人ならあせらないようなことでも、とにかくパッパとしないと気がすまないという感じで、それが余計心臓に負担をかけているようです。

こういう傾向があることは、ご自身でも理解されているようです。 ですから、あわてないこと、あせらないことです。
猪突猛進することで、まわりの人の歯が抜かれる一因を作ってしまったという話を聞いたことがあります。 家族のことを一生懸命案じてのことでした。
可愛がっていたお孫さんの歯が痛くなり、歯科に連れて行った心筋梗塞のAさんがおられました。 最新の知識を持っていた先生は、すぐ虫歯を削ったりしなかったそうです。
すぐ、ビィーンという音を立てて歯を削らなかったことにあせったAさんは、翌日、病院に、急いでお孫さんを連れて行ったそうです。 病院は立て込んでいて忙しかったのか、抜く必要の無い別の歯が、アッという聞に抜かれてしまったのです。
可哀想なお孫さんです。 バスに乗っていても、ブォーン、ブォーンとエンジンをふかして走ったり、キキーと頻繁に急ブレーキを踏んだりして、まるで暴走族のような走り方をする運転手さんがおられますが、心臓が悪いのではないかと考えてしまいます。
というのは実際にそういう運転手さんの歯の治療をしたことがあるからです。 心臓が悪いのに、とにかくハーハ!と息急き込んで診療室に駆け込んできて、終わるとアドバイスしても性格だからと、ドタバタ帰るという感じでした。

心筋梗塞の持病があるということでした。 心筋梗塞の症状が安定して固定してくると、患者さんの態度もゆったりして落ち着いてきます。
歯から心臓が悪くなることがある高熱が出て、腰の持病のため立てなくなり、心臓に炎症を起こした例で、原因が歯からということを証明したことがあります。 何が原因で心臓に炎症が起きたのか、歯も原因ではないかとの依頼を受け、検索したわけです。
高熱が出る前に、歯の治療を受けたことは無いということでした。 心臓の炎症ですので、腫療ではありませんから、体の他の場所に炎症を起こしている所、すなわち、細菌に感染している所が無いかを捜し出せばよいわけです。
色々検索した結果、歯だけに慢性の炎症の原因となる部位があることがわかりました。 この細菌と心臓の細菌が同じで、病気が発症した時期の前後関係を突き止めればよいわけです。
犯人である細菌の名前は、緑色レンサ球菌でした。 この例では、腰痛があって、その原因が炎症ではないこと、つまり、細菌がいないことの証明に特殊なテクニックがいりました。
当時、それが出来る整形外科の先生がおられましたので協力を得ることが出来ました。 この患者さんは、以前、近所の医者で歯科治療をされた直後、やはり心臓の炎症を起こしていたのです。
この時は、治療の直後ですから、菌血症または敗血症といって、歯の細菌が心臓にまわって起きたのです。 一方、この例のように、間近に歯科治療をした経験が無くても、慢性の歯の病気が、例えば歯の根にあったりする場合、そこからジワリと影響が、遠く離れた心臓に到達し、心臓の炎症を起こすことがあります。
この場合は、歯性病巣感染と呼んでいます。 もちろん、原因となった歯は治療し、無事心臓の炎症もおさまりました。
血圧の薬を飲んでいる人は出血しやすいワーファリンやパナルジンという血液の流れをよくする薬を飲んでいる、心臓のバイパス手術や弁置換術を受けた方は、血がとまりにくいと考えられています。 しかし、病院によっては、歯を抜く前に、このワーファリンを中止することなく血液のデータを参照しながら歯を抜く所もあります。

さらに身近になったインプラントの理解を深めましょう。可能性を十分感じるインプラントです。
インプラントは万全ですか?地域資源を活用したインプラントです。
インプラントを親身になってアドバイスいたします。インプラントのクチコミ情報を求めています。